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少年事件における意見書とは?

2021/05/01
少年が罪を犯した場合は、成人とは異なった手続きがされます。
少年の逮捕後、意見書を提出することによって勾留請求等が行われないように働きかけることができます。
今回は少年事件における意見書についてご紹介します。

▼意見書の重要さ

少年事件は罪の重さと同じくらい、少年の置かれている状況や人格が重要視されます。
成人事件と違い、環境や人格によって、どのような処分が少年のためになるかが考えられます。

そこで鍵になるのが意見書です。
裁判官が意見書の内容を参考に、裁判の方向性を決めるので、意見書に書かれている内容がとても重要になってきます。

▼意見書に書く内容

裁判官は意見書の内容を参考にするので、書き方のポイントを押さえておく必要があります。
書き方に明確なルールはありませんが、基本的には項目に分けて書きます。

事件起こしたことによって、少年はどう考え反省しているかは必ず明記しましょう。
特にどう反省しているかが重要なポイントになるので、反省の状況について詳しく記載して下さい。

そして事件を起こしてしまった動機、動機を持った要因など詳しく分析し記載します。

▼意見書を作成するには弁護士を

家庭裁判所に送られる前に弁護士をつけておけば、意見書を作成し、勾留請求等が行われないように働きかけることができます。

万が一、勾留請求等が決定されてしまっても、意見書を作成していれば取り消しの申し立てや身柄拘束の解放を求めることができます。

意見書は、少年事件において重要な物です。
ポイントが押さえられた意見書を用意すれば、少年が有利に進める可能性もあります。

弁護士に頼めば、資料を元に有利となるよう意見書を作成してくれるので、意見書は弁護士に頼むのがおすすめですよ。