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少年事件における「付添人」とは?

2021/03/01
少年事件が起きると、全員が一度家庭裁判所に送られます。

ここで重要なのが「付添人」の役割です。
今回は少年事件における付添人について、詳しく解説します。

▼付添人=弁護士

少年事件は、罰を与えるよりもまず少年を「保護」することが重要です。
そのため警察による逮捕後は、検察官に送られるのではなく家庭裁判所への送致となります。

しかし、少年が家庭裁判所に一人で送られたとして、見ず知らずの場所で正当に自分の主張をすることは難しいでしょう。
この際に弁護士が「付添人」として少年に寄り添うことで、少年の不安を取り除いたり、権利を守ることができます。

■有利な流れにするためのアドバイスを行う

家庭裁判所で付添人が行うアドバイスとして主なものは、「黙秘権の説明」「不利な書面を作らないように気を付けさせる」などです。
事件を起こしたとは言え、少年の多くは純粋で、言われたことにすぐ従ってしまうこともあるでしょう。

現状の立場でいかに自分の権利を守るかについて、付添人は根気強く少年にアドバイスしていくことになります。

■更生環境を整えることも付添人の仕事

家庭裁判所では、少年が今後、自力で更生できるかどうかを特に厳しくチェックされます。
更生できないと判断されると、検察官に「逆送」されてしまいます。

これを防ぐためにも、付添人は少年が更生できる環境を整えなくてはなりません。
保護者や学校などと連携して周辺の環境も整えながら、更生できると判断できる材料をそろえていきます。

▼まとめ

少年事件が起きた時、親御さんが子供に付きっきりで寄り添うことはできません。
不安なことも多いと思いますが、信頼できる付添人(弁護士)を選んで、お子さんにとって有利になるように動いていきましょう。